松島観光ナビ >  寺社・歴史 >  海上安全と大漁の神「貴船神社」
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「貴船神社」について

多賀城跡から西へ徒歩2分の金華山道沿いに位置する「貴船神社(きふねじんじゃ)」。山城国愛宕郡鞍馬村(現在の京都市左京区)の貴船神社から分霊を祀ったと伝えられています。
本殿には棟札が1点納められており、表の面には「奉造営白山権現宮一宇国家安全万民豊饒所」の主題とともに、施主名や棟梁と宮大工の名前が記され、裏面には遷宮の導師を務めた神奏院(奏社宮の別当寺)の法印慶康の名と、1756年(宝暦6)の記載がありました。この棟札により、江戸時代中期には白山権現、白山社と呼ばれていたことがわかっています。

2014年(平成26)に専門家によって初の建築学的な調査を実施。本殿に施された装飾の意匠や本殿内部に設けられた朱塗りの祭壇は部分的な欠損はあるものの、いずれも江戸時代中期の様式であり、棟札の年代とも矛盾していないことが明らかになりました。

貴船神社には、現在でも木の船の模型が数多く奉納されています。祈願に訪れた人がそのひとつを借り受け、祈願成就の後に倍にして返すのが習わし。海上安全と五穀豊穣、大漁の神として現在でも多くの信仰を集めています。

「貴船神社」のおすすめのポイント

「本殿前にそびえる樹齢510年以上の樫」
貴船神社の本殿前にあるのが、多賀城市の保存樹でもある巨大な樫の木(ウラジロカシ)。樹齢は約510年以上と推定されています。貴船神社の創建は1756年のため、この樫の木は創建前にすでに存在していたと考えられます。

「向拝部の水引虹梁木鼻は立体象鼻」
貴船神社の本殿は、一間社流造(いっけんしゃながれづくり)と呼ばれる正面・側面とも一間という小型の社殿で、屋根は木羽葺(こばぶき)の切妻造りという、江戸時代中期の建築形式。向拝部の水引虹梁木鼻は、立体象鼻になっています。

「貴船神社」の基本情報

※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りませんのでご了承ください。

名称貴船神社
所在〒985-0864 宮城県多賀城市市川金堀
ホームページhttps://www.tagakan.jp/view/detail.html?content=44
アクセス【公共交通の場合】
JR東北本線「国府多賀城」駅より徒歩約18分

【クルマの場合】
三陸道「多賀城」ICより約4分
駐車場なし
多賀城跡の駐車場をご利用ください。
トイレ・バリアフリー多賀城跡の駐車場にあり
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