松島観光ナビ >  寺社・歴史 >  平安時代の役所跡「六月坂地区」

「六月坂地区」について

多賀城政庁跡から約300m北に位置する「六月坂地区(ろくがつざかちく)」。この場所は、平安時代に行政的な仕事をしていたところと考えられています。現在、この地一帯は史跡公園として整備され桜の名所となっています。

当初は「四面廂付建物」が2棟と「掘立柱建物」が数棟建っていたと考えられています。その後、新たに礎石立ちの「倉庫」や「掘立柱建物」が建てられたようです。鍛冶工房と思われる竪穴住居跡も発見されています。

「六月坂地区」のおすすめのポイント

「平安時代初期の掘立柱建物跡」
掘立柱建物(ほったてばしらたてもの)とは、礎石を使用せず地面に穴を掘り、そのまま柱を立てて地面を底床とした建物のこと。六月坂地区内には、平安時代初期に建てられた建物跡と、その後に建てられた建物跡があります。

「人々の願いを聞き届ける多賀神社」
多賀神社(たがじんじゃ)は、六月坂地区の道路沿いにある小祠。創建年や御祭神は不明ですが、滋賀県にある多賀神社の分霊を勧請したと伝えられています。
ご利益は延命長寿や頭痛の平癒で、祈願をした方が御礼詣りに祈願者の年の数分の竹の箍(たが)をお供えするのが習わし。地元では「お多賀様」と呼ばれ人々の願いを聞き、届けてくれる神様として信仰されています。

もともと数百メートル離れた場所に鎮座していましたが、多賀城跡の環境整備事業により現在の六月坂地区に遷座されました。

「六月坂地区」の基本情報

※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りませんのでご了承ください。

名称六月坂地区
所在〒985-0864 宮城県多賀城市市川六月坂
アクセス【公共交通の場合】
JR東北本線「国府多賀城」駅より徒歩約22分

【クルマの場合】
三陸道「多賀城」ICより約3分
駐車場無料/25台
(多賀城跡駐車場)